A何不自由もなく使える入れ歯でも、毎日使い続けていると噛み合わせが微妙に変化します。
それは入れ歯の歯が擦り減るためです。
歯の擦り減り方は、左右均等ではありません。
よく使う側から擦り減り、噛み合わせは擦り減った側にズレていきます。
定期的に噛み合わせを検査し、ズレを調整しなければなりません。
定期検診で入れ歯の噛み合わせを調整する目的は
① すべての歯へ均等な圧力が加わり、噛んだ力が全体に分散される
② 下あごが前後左右にスムーズに滑走運動し、入れ歯に有害な側方圧を与えない。
③ 弱く噛んだ位置から、強く噛みしめても顎位のズレが生じない。
この条件が満たした入れ歯が、噛み合わせの整った入れ歯といえるのです。
入れ歯の不具合は、歯ぐきが痩せることや歯が擦り減ることで起こります。
自覚症状なく少しずつ進行します。
歯科医院で定期的に噛み合わせの検査を受けましょう。
2016-04-15