A.入れ歯を作ってから、時間が経つと歯ぐき状態も萎縮退行して痩せてきます。
ご自分では気づかないものの、必ず、噛み合わせで片噛みになったり、片方の歯ぐきだけが痩せてきたり、片方の歯ばかり擦り減ることがあります。
そのかみ合わせを放置しておくと、痛みの出現が早まったり、また、入れ歯の耐久性が心配になってきます。
定期検診の入れ歯の内面調整は、将来の痛みの出現を軽減させたり、また、入れ歯の耐久性を向上させるための、精密調整の一つです。
具体的には、あさひクリニックでは、定期検診時に、必ず、下記のような入れ歯の適合試験を行っています。
適合試験とは入れ歯の内面の適合状態を適合試験材料で確認することです。
適合試験材料を入れ歯の内面に盛り付け口腔内へ挿入し、噛み合わせます。
口腔内挿入から約1分後に撤去し、試験材の厚みで適合状態を診断します。
そのうえで、内面調整が必要な場合、入れ歯の内面の張り替え(リライニング)を行います。
あさひクリニックで使用する内面調整材料は、口腔内の温度によって、装着後1週間前後で、徐々に硬くなる材料です。
1週間は柔らかいため、内面調整後の入れ歯の洗浄は、超柔らかめの歯ブラシを使用した水洗いのみにしていただいております。
1週間後に来院していただき、ざらついた部分を丁寧に磨いて精密調整終了になります。
1週間過ぎましたら、入れ歯洗浄剤(酵素入り)を使用してください。
痛みの出現をおさえたり、また、大事な入れ歯の耐久性を向上させるための内面調整は、快適な入れ歯人生を過ごしていただくための秘訣の一つです。
2016-03-25