A. 頬をふっくらしたいのですね。
入れ歯を作り直すことで「ふっくら」した顔だちに戻すことはできます。
歯ぐきは年齢とともに痩せて行きます。
健康な人でも一年間に0.2㎜の割合で歯ぐきが吸収していくと言われています。
同時に皮膚の厚みや張りも失われていきます。
まるで頭のてっぺんから、空気の抜けかけたビーチボールを被せた様に縦に垂れ下り、ほうれい線ができたり、2重顎になったりします。
入れ歯は歯の部分とピンク色の歯ぐきの部分で作られています。
歯の部分は自然な歯並びや効率のよい噛み合わせを再現します。
ピンク色の歯ぐきの部分は入れ歯の安定と歯を抜いたことで失われた歯ぐきのボリュームを再現しているのです。
どうしても入れ歯を装着している人は歯の大きさや並び方にばかり目が行ってしまって、ピンク色の歯ぐきの部分は鬱陶しいものとして捉えてしまいます。
しかし、入れ歯の歯の部分を支えているのは歯ぐきの部分です。
いくら歯を大きくして歯並びを広くしても口元や頬の失われたボリュームは元に戻すことはできません。
「ふっくら」したボリュームが再現されていない入れ歯は、仮に、痛みなく外れない入れ歯であっても、10歳以上、老けた顔に見えているのかもしれません。
それくらい、入れ歯で顔の印象は変わるのです。
もう一度、鏡に映った入れ歯を装着したご自分の顔をご覧になってください。
左右の口元のバランスはずれていませんか?
入れ歯にピンク色の歯ぐきを無理なく付けることで顔のボリュームだけではなく、凸凹に吸収した歯ぐきに均等なボリュームを付けることができます。
入れ歯で頬を噛んだり、入れ歯と頬粘膜の間にすき間があり、食物が入り込んで食事を中断していた人や入れ歯で頬を噛んだりしていた人も歯ぐきに適度なボリュームを付けることで改善できます。
2015-06-04