A. 笑うと前歯だけではなく、その上の歯ぐきが、むき出しになり、歯ぐきが必要以上に見えしまうことを「ガミーフェイス」といいます。
ガミーフェイスは筋肉の動きが強いことによっても起こります。
ガミーとは「歯ぐき」という意味です。
その傾向のある方が入れ歯を入れる時と「いかにも入れ歯を入れている」という人工の歯ぐきが目立ち、鼻の下がこんもり膨らんだりします。
ガミーフェイスの治療法
ご自分の歯が残っている方の骨格性ガミーフェイスの治療法
① 歯にかぶさっている歯ぐきや骨を削り取り、歯ぐきの見える量を少なくする
〔上唇粘膜切除術〕
② セラミックの歯で歯を長く被せる
〔歯冠延長術〕
③ 歯を抜いて歯ぐきが痩せてもなおガミーフェイスの人には、インプラント埋入時に歯槽骨を整える骨形成を行い、ガミーフェイスにならない位置を確認しインプラントを埋入し、
歯ぐきの見えない位置に固定式の上部構造を取り付ける
〔ボーンリダクション法〕
④ 前歯を骨ごと切り離して歯ぐきが見えない所でつけ直しボルトで固定する
〔骨切り術〕
⑤ 外科処置は、ちょっと抵抗があるという人には、手術ではなくボトックス注射(筋肉抑制注射)を強く緊張する筋肉に注射することで上唇を引き上げる力を弱まり、笑った時に大きく口を開いても上唇が持ち上がらないようになります。
外科処置にくらべて効果が長く続かないのが欠点です。
元々は歯を抜いて歯ぐきが痩せるのを待って入れ歯をいれてガミーフェイスを改善する方法がありました。
また、義歯によおるガミーフェイスの治療法もあります。
ガミーフェイスは、入れ歯の唇側に人工の歯ぐきを付けずに入れ歯を仕上げることで改善することができます。
入れ歯についている人工の歯ぐきは、入れ歯の強度を保つ役割があります。
入れ歯に歯ぐきを付けないことは、入れ歯の強度が弱くなり壊れやすいという欠点でしたが、入れ歯の素材の開発で歯ぐきの一部がなく、極めて薄く入れ歯を仕上げても壊れにくい歯ぐきの付かない入れ歯〔無ぎん入れ歯〕が作れます。
人工の歯ぐきがないので見た目にも入れ歯とは見えませんので、一度、かかりつけの先生に相談してみてください。
2015-06-04