A.総入れ歯は下顎の方が外しやすくできています。
入れ歯を入れる時も上顎を入れたから、下顎を入れた方が入れやすいでしょう。
入れ歯を両手でしっかりと持ち、上顎は粘膜面を上に、下顎は粘膜面を下にして入れます。
口の幅に合わせて入れ歯を入れますが、口の開け方が小さい方は入れ歯を斜め横向きに入れてから、口腔内で入れ歯を戻すとスムーズに装着することができます。
入れ歯を外す時は下顎を外してから上顎を外した方がいいでしょう。
部分入れ歯の場合には複雑な維持装置が付います。くれぐれも入れ歯を無理に噛み込ませて入れることはせず、両手の指で定位置に納めてください。
入れ歯を装着後、一度軽く噛んでもらって、入れ歯が戻っているかを確かめてください。
高く感じるのなら、入れ歯がまだ、戻りきっていません。
もう一度外して入れ直してください。
外す時も同じです。
片手で片方だけを引き上げるのではなくて両手でゆっくりと外してください。
なお、食事以外で、無意識に部分入れ歯の金属のバネを舌の力でゆるませたり、持ち上げたりと絶えず動かしている方がいます。バネの力で自分の健康な歯に大きな負担がかかり歯の動揺の原因になりますのでやめてください。
ゆるいバネの入れ歯には遊びが生まれ「カチャカチャ」音がしてきます。
早いうちに、歯科医に入れ歯の取り外しに合わせてバネを調整してください。
2016-12-08