みなさんこんにちは。
秋らしく毎日気持ちが良いですね!
さて、実は先週末に横浜で開催された『日本国際歯科大会』という、四年に一度の歯科フォーラムにスタッフで行って来ました!
この大会では歯科に関係する、様々な講義や展示があり、私は初めて参加したのですが、非常に勉強になりました。今日はその一つの講義についてお話し致します。
『インプラント周囲炎』
みなさんは、インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはなることをご存知ですか?
あさひクリニックでは、インプラント治療・入れ歯治療が専門的な為、このインプラント周囲炎についての知識は必要不可欠です。
この講義では、インプラント周囲炎のしくみ、そして症状やインプラント周囲炎との向き合い方について学びました。
まず、インプラントは骨に直接埋れている為、インプラント周囲には組織がない。そのため、インプラントは通常の歯よりも弱く、周囲炎にかかりやすいという現実。
また、インプラント周囲炎は周りに組織がないため治療は外科処置しかないということ。
患者様にとっては、衝撃的な事実であるとは思いますが、こうしたインプラントのしくみや、歯周病との関連性をきちんと説明することは私たちにとって重要な役割だと改めて感じました。
また、周囲炎にかからないためのインプラントのメインテナンス方法であったり、インプラント周囲炎と全身疾患の関係性や喫煙のリスク等についても学びました。
インプラント周囲炎は、通常の歯の周囲炎に比べると付き合い方は難しいところもあります。しかし、きちんとコントロールさえ出来れば、インプラント周囲炎の歯も保つことができるのです。
この事実を患者様に正しく伝え、患者様と一緒にインプラント周囲炎と向き合っていきたいと思いました。
その他、この講義の中では様々な症例について説明や体験談があり、経過写真なども見させていただきました。90歳になってもご自分の歯でお食事ができる方もいれば、40代でご自分の歯を失う方もいらっしゃいます。
その違いは、やはりご自身での口腔内の清掃管理です。
もちろん定期的に歯科に来院して頂くことも非常に大切なことです。
歯科に定期的にいらして頂くことは問題の早期発見になりますし、また未然に問題を防ぐためにはどうしたら良いかをプロから指導してもらえるからです。
しかし、基本はご自身での管理が一番重要です。自分に合った正しい磨き方をマスターし、毎日きちんと磨くこと。実はこの基本的なことこそが、一番大切なんですね。
今回は、インプラント周囲炎についての講義でしたが、様々な角度から周囲炎を学ぶ良い機会になりました。
2014-10-17