湿気たポテトチップやポップコーンは味に変わりはなくても、香ばしい触感がないというだけで、美味しく感じられません。
食物を味わうということは、食物を口に入れて、舌、口唇、口腔粘膜などの器官に触れることで舌触り、歯ごたえ、歯の切れ、喉越しなどによって認知されます。
「パリパリ」「とろとろ」「ねっとり」などの食感が、おいしさや食べやすさに影響します。
元々、咀嚼とは、食物を口の中に取り入れてから、飲み込むまでに口腔内で起こるすべての過程をいいます。
まず、口の前方に食物が取り込まれると舌と口蓋で少し押した時の抵抗力によって、認知され、液体であれば、温度を確認し、嚥下されます。
そうでなければ、そのまま舌と口蓋でつぶせるかどうか、それが無理なら、歯で噛む必要があるかを判断し、歯で噛む場合は、舌が食物を奥歯の方に運びます。
噛んで十分に噛み砕けたかどうかを繰り返し確認します。
続いて、舌や頬筋などの動きにより、嚥下の準備のために口腔の後方に食物片が集められ、
食塊と呼ばれる嚥下できる状態の団子状の塊が形成されます。
食塊が十分になれば、嚥下が始まります。
歯による咀嚼が完了する前に嚥下することは丸飲みになります。
肉、野菜など繊維性の多い食品もあります。
食品の温度が常温だったり、冷たかったり、熱かったりしますが食品の温度は、咀嚼中に徐々に体温に近づきます
口腔内には、唾液があり乾燥した食品は唾液の吸収が起こり、咀嚼開始からすぐに水分量が増し、水分や油脂の含量が摂食中に大きく変化します。
このような味わいは口腔内に入れ歯が装着された状態で、口蓋を入れ歯が覆い、熱を遮断し、食感を妨げるので再現する事が難しくなるのです。
その条件の中で、入れ歯の大きさや厚さ、形状を精査することで、少しでも味わいの感じられる入れ歯が作られるのです。
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2015-04-10
