老け顔を絵に描く時に、必ずと言ってよいほど、書き込む線があります。
もはや、口を開いてきれいに並んだ白い歯だけではなく、口を閉じて、上品であり、そして、若々しいことが望まれるようになりました。
記念写真を撮るときは、口を閉じていることの方が多いはずです。
自然な表情は、顔面の表情筋により口の形で表現されます。その大部分が、随意筋でできています。それらを好きなように使うことによって、さまざまな表情が生み出されます。
しかし、表情筋の一部は、不随意筋であり、不幸、緊張、決断の表情は、無意識に現れますし、楽しい時、嬉しい時には、自然と満面の微笑みとなります。
表情筋により、制御される口角は、吊り上っている時は、幸福感を表し、下がっている時には、悲しみを表します。
ほうれい線は小鼻の脇から口角に向かって、下顎へと下走する いわゆる鼻唇溝を言います。鼻唇溝は、口の周りを囲む口輪筋と口角を引き下げる大頬骨筋が結合する部分(筋肉と筋肉の境目にある溝)に表れます。骨の支えがないため、重力の影響を受けやすい部分です。加齢とともに深くなり、その結果 明瞭なしわになります。
加齢や体重の増減とともに皮膚、および脂肪からなる著しい溝となり、強調されます。
歳をとり、体重が、減少すると 頬は、重々しくなり、顔面の組織は、弛緩し、口角が、下方にさがって への字型の口元をつくり、いかにも、不安そうな顔貌が、強調されるのです。
ほうれい線を防ぐためには、精度よく調整された入れ歯で良く噛み、口元のトレーニングをすることです。良く噛むという事は、単に硬いものを噛むという事ではありません。
噛む回数を多くして、表情筋をトレーニングしながら食事をとる事です。
そのためには、しっかりと噛める入れ歯とご自分の歯の十分なメンテナンスが必要です。
まだ間に合うはずです。さっそく、今日から始めて見てはいかがですか。
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2015-02-02
