歯医者でおこなう部分入れ歯のメンテナンスは、まず、残った歯のチェックや歯ぐきのケアを歯科衛生士がおこないます。部分入れ歯と残った歯の噛み合わせのバランスにズレが起きていないかを歯科医師がチェックします。
技工士の私は、部分入れ歯のバネの利き具合は適切であるのか、部分入れ歯本体とバネの接合部に過重負担がないのか、部分入れ歯にヒビや亀裂が隠れていないのか、部分入れ歯の人工の歯に摩耗が生じていないのかをチェックします。部分入れ歯を使っていると少しずつ部分入れ歯に並べられた人工の歯が擦れ減るのですが、左右どちらか一方で噛む癖がある人は、片方だけの部分入れ歯の人工の歯が著しく擦り減ってしまいます。
部分入れ歯が正しい適合状態を保っているか、噛み合わせのバランスが保てているかが、部分入れ歯を長持ちさせる秘訣です。
常に部分入れ歯の状況に合わせた調整が必要です。
新たに歯が抜けてしまったり、骨の吸収(支える歯を失くしたことや歯周病が原因で歯槽骨が減ること)により歯ぐきの位置が下がったりすることで徐々に変化しています。
部分入れ歯の場合、入れ歯と自分の歯の境目は、歯垢や歯石がたまりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、バネをかけて入れ歯の支えになっている歯も負担がかかって傷みやすくなっています。
部分入れ歯の定期健診でしっかり状態をチェックし、クリーニングを受けてください。
ＰＭＴＣなどのプロのケアを受けることで残っている歯や歯ぐきの状態が良好に維持できれば、失う歯の数が増えたり、歯ぐきが下がったりするのを予防できます。
部分入れ歯の不具合の防止にも役立ち、入れ歯を快適に使うことができるのです。
入れ歯（総入れ歯、部分入れ歯）専門の東京あさひクリニック・歯科
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2015-01-30
