あさひクリニックで製作した入れ歯は、私がすべての作製工程に関わってきました。
ですから、その入れ歯があさひクリニックで作られた物か、他の歯科医院で作くられた物かを判断することができます。
入れ歯の使用状況や年数に応じて、強度や材料の劣化によるトラブルも多く見てきました。トラブルを未然に防ぐためには、金属で薄く仕上げられた金属製の本入れ歯がもっとも適しているでしょう。
あさひクリニックでは、まず、治療用の入れ歯を作ります。
口の内の環境を整え、噛み合わせのトレーニングをおこないます。
ほとんどの患者さんは、この治療用入れ歯の段階で十分に満足されます。
治療用入れ歯は、調整を前提に作られるために軟らかい素材が使われています。
そのために患者さんが、少しでも薄くして違和感をなくしたいという要望に応じて、調整された治療用入れ歯は、長期使用に耐えうる強度が、極端に弱るなることがあります。
本入れ歯で使用する金属製の入れ歯は0.5㍉の厚みで十分な強度を持った入れ歯に仕上げることができます。治療用の入れ歯の素材を使って、同等の強度を確保するためには、金属製の入れ歯の厚みを比べて、5倍以上の厚みが必要になります。
入れ歯のトラブルは、緩い、痛い、噛めないなどの入れ歯の問題だけではありません。
次に考えなければならないことは、その入れ歯の耐久性を向上さ、入れ歯の破損、人工歯の脱離の可能性を最小限にすることです。
せっかく、快適な入れ歯を手に入れられたのですから、その快適な状態を末永く維持するためにも、金属製の本義歯まで作られることで、安心を手に入れることです。
2015-01-02