日本人は古くから茶の湯を楽しむ風習がありました。
茶室に入る前の庭には「蹲{つくばい}」があり、そこで口をすすぎ、手を洗う。
お茶は一人で飲むにしろ、回し飲みをするにしろ、口の中が不潔であれば、他人に迷惑をかけるという配慮が働いたと思われます。
歯面の清掃が不良で多量の歯垢が付いていたりすると、虫歯や歯周病、口内炎などがあると口臭は強くなります。
特に、歯周ポケットが深い場合には酸素を嫌うバクテリアが繁殖します。この嫌気性菌の一種である。バクラロイデス、フゾバクテリウム、スピロヘータなどは、タンパク質を分解し腐敗させ分解産物を作り出します。
これらの物質は、すべて強い臭いを発するものであり、それが複合して口臭になります。
糖尿病の患者には、アセトン臭、柿の腐ったような臭いがします。
扁桃腺の炎症の場合には酸性臭が、それぞれ 独自の口臭を発生させます。
入れ歯の臭いは、入れ歯に使われている合成樹脂が軟らかく表面が傷付きやすく、
若干の吸水性があることによって、歯周病によって作り出された臭いが、入れ歯の手入れが悪いと不潔になり入れ歯に付着して臭うのです。
この場合、毎日の入れ歯の洗浄を行うことで入れ歯の臭いは改善します。
2015-01-01