今日は5人の患者さんが、来院されました。5人それぞれの心温まるお話を聞くことができました。
Kさんは、70代の女性の方です。
新しい入れ歯の調整です。
明後日から、ご夫婦で小学校と幼稚園のお孫さんつれて、2泊3日のスキーに出かけるそうです。お孫さんには、当日まで内緒なのだそうです。どうしてかと言うと前回は、興奮してしまって熱が出て中止になったそうです。ご主人もKさんも楽しみで、今度は、私たちの方が熱を出しそうです。新しい入れ歯でおいしく食事ができればと祈っています。
Hさんは60台の女性です。
新しい入れ歯の調整です。
お漬物でも食べられたそうです。下の入れ歯がゆるいのが気になるようです。
Hさんは、福島県の富岡の出身で福島第2原発から8キロの場所にご実家あり、親戚もほとんどが、非難生活を送っているそうです。生まれ育った自然や景色はもう戻らないと悲しそうでした。
Yさんは80代の女性です。
新しく入れ歯を作るための噛み合わせと歯並びの最終確認です。
「丸顔にしてください。今じゃ細くなったけど、満丸お月さまのような顔だったのよ。並べる歯も丸い歯がいいわね。」歯を並べた所を鏡で見てもらうと、上出来、上出来。
Tさんも80代です。
歯の被せ物がとれて下の入れ歯がゆるくなった。
大好物のあん蜜を食べようとしたら、入れ歯が、にゅ~と出てきてしまった。磁石のくっ付く被せ物が取れていることに気が付かなかったのね。痛くもかゆくのないのだけれど、入れ歯がにゅ~とね ハハハ…。
Sさんは定期健診です。
「とっても調子がいいです。この入れ歯、私が死ぬまで持つかしら?」
「Sさんは、メンテナンスにちゃんと通っているから、今のところは、まだ大丈夫です。元気で長生きしてください。幾つまで生きるか、だれもわからないでしょ。使えるところまで長持ちさせましょう。」
「技工士さんは、定年ってあるの、わたしが、生きていく間は、続けてね。」
あさひクリニックの一日は、こんなふうに時間が、過ぎていきます。
2014-12-25