A.1992年1月にNHKで放映された「入れ歯のはなし」から、23年の年月が経ちました。
あさひクリニックが2003年10月に出版した「あう入れ歯、あわない入れ歯、ここが違う」から数えても12年が過ぎています。
あう入れ歯とは「痛くない、外れない、食事や会話を楽しむことができる入れ歯」です。
そのために、快適な入れ歯になるのかを歯科医が診断し、設計図を作ります。
技工士はその設計図にあわせた入れ歯を作ります。
本入れ歯作りを始める前の処置として治療用入れ歯を使いながら患者さんにあわせた調整をおこない、患者さんにも入れ歯の性能を十分に生かすリハビリトレーニングをしてもらいます。
衛生士は、その都度、お口の中を、清潔に保ちます。
常に患者様のお口の中と治療用の入れ歯と向き合いながら、治療をすすめていきます。
そのうえで、精密な本義歯を作製するのです。根気のいる作業です。
あう入れ歯作りは、患者さんと衛生士と技工士と歯科医との協力があって初めて作られるものです。
その誰か一人が欠けても、あう入れ歯は生まれないのです。
衛生士も、技工士も、歯科医も、患者さんが快適に入れ歯を使えることが願いです。
2015-10-02