A.”私に合った入れ歯”とは?
なかなか難しい質問です。
患者様の要望は患者様の数だけあるからです。
硬いものを若いときのように食べたい方、硬い物を食べるよりも、とにかく口元のしわが気になる…など患者様の”私に合った入れ歯”の基準もそれぞれです。
さて、入れ歯は歯科医が設計を決めて、それを技工士が作ります。
技工士は患者さんから、直接、要望、依頼を受けて作る機会がありません。
歯科医の指示を介して指示どおりに作っています。
そのため、入れ歯は、患者さんが気に入る”私に合った入れ歯”よりも、歯科医が気に入る入れ歯になってしまうことも多いわけです。
つまり、患者様⇔歯科医→入れ歯を作製する技工士
という関係です。
“私に合った入れ歯”は、依頼された歯科医の気に入る入れ歯ではなく、患者さんの意向が尊重された入れ歯です。
一律の入れ歯を作るのではなく、一人ひとりの患者さんに合わせたオーダーメイドの入れ歯を丁寧に作り上げることです。
当院では、患者さんから、製作ステップごとに、技工士が細かく、直接、要望、依頼を受けて作る機会を設けております。図にするとこんな感じです。
患者様⇔歯科医
入れ歯を作製する技工士
これにより、患者さんが入れ歯に期待する「機能」に「自然な仕上がり」「若返り」をプラスしたものが作ることが可能になりました。
そしてそれが、”私に合った入れ歯”の第一歩ではないでしょうか。
そんな入れ歯を使う愉しみにして治療に来ていただきたいと思っています。
2016-09-08