A. 初めての入れ歯をする方は様々な不安があるかと思います。
まず、入れ歯になって最初の方は慣れるまで柔らかい物から召し上がって下さい。
入れ歯がしっかりと合うまでは歯茎を傷つけないように食事をして頂いた方が良いでしょう。
そして、入れ歯が当たって痛くなるところがないかを確認し、もしあればその都度技工士に入れ歯を調整してもらいましょう。
そうこうしていると入れ歯が段々と馴染んできますので、今度は色々なものを食べてみてください。すると、食べやすい物・食べにくい物が分ってきますので、そこからまた繰り返し調整を行っていきます。
その中でパンやお肉にも挑戦していくのが一番良いかと思います。
パンはパンでも、フランスパンと食パンでは全く噛み応えが違いますし、お肉も普通の鶏肉や豚肉もあれば、牛タンやホルモンの様な食感の物もあります。この時に、ご自分の食べにくい物と食べやすい物を把握すると良いでしょう。
また、患者様の歯茎の状態や、入れ歯を支えている歯があるのかないのか、あるいはその入れ歯を支えている歯が強いか弱いかにもよって、食べられる物の幅は異なります。
一般的には、キュウリや小松菜など繊維質な食べ物は入れ歯では食べにくいと言われています。また、パンなどは歯でちぎるのではなく、手で小さくちぎってから食べるようにした方が良いでしょう。お肉は新鮮な物でしたら簡単に食べることができますが、硬くなっていると中々噛み切ることができません。その為、良いお肉かどうかは総入れ歯の方が一番良くわかる、などと言われることもあります。
結果、本人の入れ歯の状態と、物の食べ方などによって、食べられる物には個人差があると言えるでしょう。一概に噛めないという物はありません。
2015-06-04