A. 作れます。
即時義歯・暫間義歯・治療用義歯など、特殊加工{金属床・アタッチメント}を使用しないのなら、一日で入れ歯を製作することはできます。
入れ歯を製作するのには口腔内で歯科医がおこなう処置と口腔外で歯科技工士がおこなう技工操作があります。
この二つの作業を円滑におこなうことで入れ歯作りの時間は短縮できるのです。
そのためには入れ歯を専門とした歯科技工士が歯科医・歯科衛生士と一緒に治療の現場で作業をおこなえる環境が必要です。
しかし、
歯科技工士を常駐させ、医院内に技工室を備えている歯科医院は少なく、医院外の歯科技工所に仕事を依頼している医院がほとんどです。
歯科技工所への仕事の輸送時間や他の医院の仕事も兼ねることで急ぎの仕事を優先することが難しくなります。
入れ歯は用途に合わせ、いろいろな入れ歯があります
・歯を抜いたその日から使える即時義歯
・傷の治りを待つ間に使える暫間義歯
・入れ歯に上手く順応できるかを確かめる体験入れ歯
・噛み合わせ・話し方などの機能回復のトレーニングのための治療用義歯
・介護の現場で食事の時だけ使用する患者さんの能力に応じた介護義歯
などは一日で製作することは可能です。
入れ歯作りには、口の中の精密な型取りと正確な噛み合わせが必要です。
それを元に技工士が入れ歯を製作します。
入れ歯が完成すれば治療が終了したわけではありません。
患者さんの口腔内での調整が必要です。
通常、治療用義歯の製作までトータルすると3回の来院回数を要します。
この工程を
一日におこなえれば入れ歯は完成します。
〈一日入れ歯製作の治療スケジュールの目安〉
診療室 技工室
治療開始10:30
印象〔型取り〕
作業模型製作
咬合床製作
12:00 咬合採得・排列試適
(噛み合わせ・歯並び)
咬合器宋着
人工歯排列・
歯肉形成
埋没・重合・研磨
16:00 義歯完成・調整
仕上げ研磨
治療終了17:00
2015-09-03