A.ロケーターとは、埋入したインプラントで入れ歯を外れにくくする維持装置です。
インプラントにロケーターのアバットメントをネジ止めし、その上にプラスチック製のキャップを被せ入れ歯を安定させます。
衣類や財布などに付いているホックと同じ原理です。
凸と凹の2つのパーツがあります。
インプラントの金属製のアバットメントに付くのが凸で、入れ歯の付くのがプラスチック製の凹です。
インプラントに取り付ける維持装置は、他にもマグネットやインプラントをバーで繋いでクリップで固定する方法がありますが、どれもが維持装置の高さが高くなる欠点がありました。
いくら維持力に優れた装置でも適応できない症例が多くありました。
マグネットも有効な維持装置ですが、入れ歯を「がっしり」と安定させたいとお考えの方には、ロケーターをお薦めします。
マグネットからロケーターへの交換は簡単に行えますので歯科医に相談してください。
また、体調の変化によって求める入れ歯の安定感は変わってきます。
要介護、寝たきりなど心配です。そんな時、入れ歯の着脱を患者さんだけができても、介護者や担当ヘルパーが扱えなければ、入れ歯は使ってもらえず、流動食になってしまうでしょう。入れ歯の維持力はプラスチックキャップの交換で簡単に行うことができます。
2015-11-17