A.ご主人も総入れ歯なのでしょうか
患者さんは外した入れ歯を見て「こんなに大きい物が口の中に入るの」と驚かれます。
総入れ歯は14本分の歯とその周りにあった歯ぐきの分の体積がカラダから失われています。
特に歯周病に侵された口腔内では顎堤(骨と粘膜)の吸収が進み、顎堤(骨と粘膜)の形態は、平坦、又は、えぐれた形になっています。
失われた歯と顎堤(骨と粘膜)を人工の歯と人工の歯ぐきで補っているのが入れ歯なのです。
ですから、技工士が患者さんに意地悪をしている訳ではありません。
技工士は、仮にもし、今、歯があったならば…顎堤もこの程度はあるであろう…という患者さんの口元の状態に戻したいと思っているのです。
ですから、入れ歯の大きさは個々の患者さんによって違ってきます。
あなたとご主人の歯のなくなる経緯が違っていれば、残された顎堤の形態が異なります。そのため、出来上がった入れ歯の大きさにも違いが出るのです。
2017-02-10