A. 総入れ歯、部分入れ歯は毎食後、外して流水下で食器を洗うように洗浄しましょう。
入れ歯は衝撃に弱いので、誤って流しに落として割れてしまわないように、水を張った洗面器などの上で清掃してください。
歯をブラッシングする歯ブラシとは別に、入れ歯専用のブラシを使って入れ歯に付いた歯垢や食べかすをしっかりと落としてください。
入れ歯の表面の凹凸に汚れが付着しやすく、また、部分入れ歯のバネ(金属の留め金)の部分を痛めないように注意しながら、すみずみまでブラッシングしてください。
入れ歯の着色の原因は、お茶、紅茶、コーヒーや着色のある食品です。
その着色を落とそうと硬い歯ブラシでゴシゴシ入れ歯を磨いてはいけません。
入れ歯は本物の歯よりも柔らかいプラスチックでできています。また、歯磨き粉をつけて磨くと歯磨き粉に含まれている研磨剤によって入れ歯を傷付けてしまう恐れがあります。
傷ついた入れ歯は、カビ(カンジタ菌)の温床となります。
手入れが不十分だと、入れ歯にも歯石が沈着することがあります。
入れ歯洗浄剤を過信して入れ歯を洗浄剤に浸けるだけで終わりにしている方がいますが、入れ歯洗浄剤はブラッシングが終了した後の仕上げの洗浄方法として利用してください。
入れ歯洗浄剤は入れ歯の表面だけではなく内 部（入れ歯材料の多くは多孔質な素材でできている）の細菌やカビなどの汚れの除去にも有効です。
入れ歯洗浄剤での洗浄後は、よく水ですすいでから、入れ歯を装着してください。
日常の入れ歯の洗浄では、落ちなくなった着色汚れや入れ歯にこびりついた歯石は無理に刃物で削り取ったりせずに、歯科医院での定期健診時に技工士に除去してもらってください。
2015-05-20
