A. 入れ歯の破損の仕方によって違いますが、単に入れ歯にヒビが入っただけだったり、入れ歯の付いていた歯が欠けたり、外れてしまったなどの応急処置であれば、近くの歯科医院に駈け込めば、応急処置をしてもらえるでしょう。
しかし、総入れ歯や部分入れ歯には、様々な複雑な装置がついています。
部分入れ歯であればバネもあり、ご自分の歯もあります。
総入れ歯のように簡単に修理することはできません。
院内で歯科医だけの手に負えないこともあります。
ほとんどの歯科医院には、設備の揃った技工室はなく、複雑な入れ歯を修理できる技工士もいません。
院内の技工物のほとんどが外注されているのです。
そのために、患者さんから壊れた入れ歯を歯科医院で預かったとしてもその場では治すことができず、歯科技工所に送って修理をしなければならないのです。
もちろん、その日の内には修理できませんし、日数もかかってしまいます。
その場合は、事前に仮の入れ歯を用意してからの預かり修理になります。
どうしても、入れ歯を作製した歯科医院に行って修理ができない場合は、まずは、歯科医に自分で入れ歯の現状を伝えることとその歯科医院に技工室があり、入れ歯専門の技工士いるのかを電話で確認しておくとよいでしょう。
保険外の自費診療の入れ歯の修理であれば、修理費用の見積りを提示してもらい、新しく入れ歯を作る費用と比較しましょう。今回の入れ歯が壊れた原因と今後の入れ歯の耐久性について歯科医と相談することをお薦めします。
使用年数の5年過ぎた入れ歯は、入れ歯の素材であるプラスチックの劣化が始まっています。
せっかく入れ歯の修理をしても、修理した所とは違う所が、すぐに壊れる可能性があります。
入れ歯は劣化していきます。歯ぐきは萎縮退行しています。
入れ歯を快適に使い続けるためには、入れ歯と歯ぐきが適合した状態を保つことです。
2015-05-20