A.入れ歯にした結果、麺類が食べられなくなったと話される方がいます。
もともと出っ歯の人が、入れ歯になっても、自分の歯で麺類を食べていた時のように、上顎の前歯に近づく位置まで下顎を動かそうとします。
もちろん我々は、もともとの出っ歯と全く同じ、出っ歯のままの入れ歯をそのまま作ることもできますが、患者様の特段の要望がない限り、出っ歯を解消させるために出っ歯(前突)だった歯並びを、入れ歯では、審美的に優れた上下の前歯が適度に重なる正常な歯並びで作りあげます。
ところが、その審美的に優れた新しい入れ歯を長年の癖で無意識に前方に動かしてしまうのです。
正常に並べられた上顎の前歯はそこには無く、空振りしてしまい、麺類が切れなくなるのです。
ここで、頑張って、その最適な入れ歯に使い慣れていただければ、下顎を必要以上に動かさずとも、後方で噛み合わせた位置で上下の前歯は噛み合ってきて、麺を切れるようになります。
もう少し、時間をかけて使いこなしてみましょう。
2016-08-17