A. 口臭を発している本人が気づいていないことが多いのですね。
ニンニクなどの臭いのきつい食事をすると入れ歯に臭いがこびりついて、いつまでも残ります。
また、患者さん自身が気になる臭いは入れ歯を外した時の臭いです。歯周炎から出た膿が凝縮された歯周病の臭いです。入れ歯はプラスチックで作られています。プラスチックは臭いを吸収しやすい素材です。入れ歯の消臭として入れ歯洗浄剤を使って洗浄しましょう
入れ歯を入れている人の口の中は入れていない人に比べ口臭が起こりやすいのは、歯周病や虫歯による口臭に加えて入れ歯自体のにおいがあるからです。
口臭には内臓などの病気による場合やニンニク、タマネギ、アルコールなどの摂取からくるものもありますが、最大の原因は口腔内の清掃が不十分で食べ物、飲み物のカスがたまって発生させています。
口の中は温度も湿度もあって、細菌が住むには好都合なところです。
食べ物のカスが歯の間に残っていれば、そこからメチールメルカプタンという揮発性硫黄化合物が発生。
これがいやな臭いの素なのです。
口の細菌(プラーク)は寝ている際に繁殖します。
寝ている間はだ液の流出が少ないために、唾液の自浄作用が衰えるからです。
寝る前に歯をみがき、うがいをしましょう。
また、入れ歯を入れて寝てしまうと菌をそのまま入れ歯に付着させてしまう事になります。必ず外して寝て下さい。
不潔な義歯をそのまま口の中に入れていると細菌が繁殖し口臭の原因や肺炎の原因になります。またカンジダ菌も繁殖してしまい身体に悪影響を及ぼします。
入れ歯のケアは毎日行う事も大切ですが定期的に歯科医院に通い、入れ歯の状態をチェックしてもらい自分の歯もケアしてもらう事(歯石取りやブラッシング指導を受ける)が大切です。
自分の生活にあった入れ歯を入れ食事をする事により快適に過ごす事は、身体全体の健康管理に繋がります。
毎日の食生活をサポートしてくれる入れ歯の正しい知識をしっかり持っていただき、ケアに努めましょう。
2015-08-27