A. 保険診療で総入れ歯を作る場合には、国が定めた保険診療点数制度によってすべ
て料金が規定されています。
そればかりでなく入れ歯を制作するプロセスや完成後の治療回数、調整回数なども規定されているため、完成した入れ歯が合わない場合でも一定期間が過ぎるまでは新しい入れ歯を作ることが出来ない制度になっています。
ですから患者さんの希望・要望を一つずつ解決していくには、治療回数・調整回数に制約がありすぎ、入れ歯作成には入れ歯の材質や設計、製作工程・調整が重要なのにもかかわらず、自由がきかないのです。
合う入れ歯を作るには難しいと言わざるを得ません。
一方、自由診療で入れ歯を作る場合には、料金や治療システムにもいっさいの規定はありません。
治療費用はすべて患者さんの自己負担になりますが、患者さんに合った材質の選定から、患者さんの要望・希望に、時間も手間も自由にかけられるため、入れ歯の快適性に歴然とした差になって現れてしまいます。
2015-01-29