A自分の歯のように噛むというのは、どういう感覚でしょう。
お使いの入れ歯で噛み心地のテストが、簡単にできます。試してみましょう。
準備するものは、歯と歯の間の清掃に使うデンタルフロス、お持ちでなければ、手縫い糸でも結構です。
まず、5~10㎝ほどの長さのデンタルフロスか手縫い糸を手に持って、右の奥歯から順に1歯ずつ噛んで、引き抜いてください。
「軽く噛んだ時」と「ぐっと噛んだ時」の二つで試してみましょう。
「すぅーと抜けてしまう」箇所と「引き抜いてもしっかりとビクともしない」箇所があると思います。
「すぅーと抜ける」や「やや抵抗しながら抜ける」は入れ歯が軽く接触しているだけです。
貴方の噛み心地テストはいかがですか?
「すぅーと抜ける」や「やや抵抗しながら抜ける」が多い場合、食物を押し潰すことができても、食物繊維の豊富な海藻類、切り干し大根、ゴボウ、ニンジン、キャベツ、また、肉のすじなどを噛み切ることができません。
普段、問題なく使えていると思っている入れ歯でも、噛み心地が失われていることがあります。
結果が「すぅーと抜ける」や「やや抵抗しながら抜けてしまう」の場合、歯科医院で、入れ歯と粘膜との適合、入れ歯の歯との接触の精密調整をしてもらってください。
「すぅーと抜けてしまっていた箇所」も、「ぐっと噛み締めると引き抜けなくなる箇所」に変わることが実感でき、忘れてかけていた噛み心地を取り戻すことができるはずです。
2016-08-26