A. 瞬間接着剤は有機化合物で、主成分であるシアノアクリレートは空気中などの水分に瞬間的に反応して硬化し接着します。
化学繊維に染み込むと激しく反応し、高温となるので注意が必要です。
入れ歯などのプラスチックに使用すると接着面の周囲が白く(白化)することがあります。
長年にわたって、入れ歯の接着のために瞬間接着剤を使用していた39歳の男性が腸閉塞をおこし、開腹手術を行ったところ、小腸から白色粘着性の板状物が見つかり、瞬間接着剤による食餌性のレイウスと診断されたことがあるそうです。
入れ歯を瞬間接着剤で付けることはお薦めできません。
いくら強力な接着剤でつけても、入れ歯の割れた原因が改善されずに使い続けていれば、何度も同じ所から割れてしまいます。
例えば、メガネのフレームを瞬間接着剤で接着しても、その時はくっ付いてもすぐに壊れると同じです。
入れ歯が、いつまた壊れるかと恐る恐る暮らすことは、大変なストレスになります。
入れ歯が壊れる時は、いつも大事な用事とかさなるものです。
入れ歯は問題が生じる前に、作った歯科医院で定期的にチェックしましょう。
新しく入れ歯を作り換える必要があるのか、その時期はいつ頃かについて、歯科医と相談してみてはいかがでしょう。
2015-01-30