女性の患者さんです。1年前に地元の歯医者さんで保険外の自費の入れ歯を作りました。
その入れ歯は痛みもなく使えるのですが、
重くて、肩が凝るのだそうです。
そこで、重いというプラスチック製の上顎の総入れ歯を患者さんの了解を得て、
削ることで、どのくらい入れ歯を軽くできるか試してみました。
入れ歯の大きさは変えない、入れ歯の人工の歯は削らない
歯ぐきに接する入れ歯の内面は削らないことを条件として
入れ歯のピンク色の歯ぐきの肉厚な部分だけを削ることにした
患者さんも家にあった秤で入れ歯を測ってみたそうです。
入れ歯の重量は40gで上顎のプラスチック製の入れ歯としては平均的な重さです
{眼鏡が約40g}
入れ歯は肉厚なところで3.5㎜、薄いところでも2㎜の厚みがありました。
その厚みを0.7~1.0㎜の厚さまで削りました。
患者さんが使う秤と同じ1g単位の秤で計測してみました。
重さは40gの入れ歯が、36gになり、削る前と比べて4g軽くなり、
総重量の1割が軽くなりました。
1円玉なら4枚、10円硬貨{4.4g}なら、1枚分の重さです。
患者さんに装着してもらい、感想を聞いてみましたが、この4gには、あまり、感動はありませんでした
「まだ、重く感じます」
肉厚のプラスチック製の入れ歯は重く、金属製の入れ歯は軽い(特にチタン製の入れ歯)
金属製の入れ歯はプラスチック製入れ歯の重さの半分と言われているが、歯ぐきの吸収度合いや噛み合わせの高さによって、入れ歯は大きさが変わって重さに影響を受けるのです
元々、入れ歯はそんなに重いものではないのです。
経験上、入れ歯は20gを切ると、すごく軽く感じます。
40gを越えると、とても重く感じます。
これは総入れ歯でも部分入れ歯でも同じです。
まったく同じ重さの入れ歯であっても、金属製の入れ歯の方が重厚に見え重く感じます。
茶道に使われる茶器も、見た目より実際に手で持ってみると軽い器がよいとされています
ビルの外装に使われる人工大理石も同じです
それでは患者さんが、肩が凝るほどの重い入れ歯とは、どういうことでしょうか?
今回の試しで、入れ歯の重さは肩こりの直接の原因ではなかったようです
このような場合、あさひクリニックでは、まず、治療用の入れ歯を作ります。
入れ歯の適合状態と噛み合わせのズレ、入れ歯の重さも考慮しながら、
治療用の入れ歯の調整を続けて、本入れ歯の製作をします。
ですから、完成してからのトラブルはないのです。
ピッタリ合った入れ歯には、重さを感じさせない装着感が求められるのです。
入れ歯(総入れ歯、部分入れ歯)専門の東京あさひクリニック・歯科
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2015-03-13