病院にいくとCTとMRIの検査を受けることがあります。
CTとMRIの違いってわかりますか?簡単におさらいしましょう。
CTとは、コンピューター断層撮影法(Computed Tomography)の略です。身体にエックス線を照射し、通過したエックス線量の差をデータとして集め、コンピューターで処理することによって身体の内部を画像化する検査です。検査は10分くらいですが、息止めの時間が30秒くらいから5秒で、きれいな画像を撮影できます。
MRIとは、磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging)の略です。磁気と電波を利用して、あらゆる断層の画像を得ることができる撮影方法です。撮影の時は、狭いトンネルの中に入って大きな音のなかで検査します、しかし、ヘットホン等を用いて、音を軽減することができるため、ご心配はいりません、また、Ⅹ線を使いませんので、いわゆる放射線被ばくはありません。検査時間は、着替えの時間を入れて30分くらいになります。
歯科治療においてのマグネット治療をされた患者さんのMRI撮影ですが、日本磁気歯科学会が、患者向け・MRI検査を受ける時の説明を発表しています。
① MRI装置が発生させる磁力によって生じるキーパーの温度上昇は、国際規格である
米国材料試験協会が定める安全試験の結果、1℃以下であり、健康への影響はありません。
② MRI装置によって生じるキーパーを引っ張る力は、安全性試験の結果、きちんと装着
されていれば問題はありません。
③ キーパー付近のMRI画像に影響が出ますが、離れた部位へのMRI検査には影響は
ありません。
④ MRI検査室内には磁石の入れ歯を持ち込まないでください。お口の中に設置されて
いるキーパーは磁石ではありません。しかし、MRI検査は磁場を用いて検査するので、入れ歯の中の磁石には影響を与えます。入れ歯を外して監査室外に置いてMRI検査を受ければ、吸着が損なわれる心配はありません。
MRIと電子レンジは同じ物なのでしょうか?
電子レンジは高周波の電波ですが、MRIは電磁界です。発生しているものが違います。身体への影響も違ってきます。
2014-12-30