今日は総入れ歯についてのお話です。
皆さん、総入れ歯の形は個人で違うのは知っていますか?
というのも、口の中の形はその方その方で皆違うので、
入れ歯は全てオーダーメイドになります。
入れ歯の完成までの主な工程は、まず、お口の中の型取りをして取った型から土台を作り、噛み合わせや高さなどをチェックします。
その後、人工歯を並べて、入れ歯の歯並びの確認をします。
確認したところで入れ歯の歯並びが決まって、入れ歯が出来たらお口の中に合わせていきます。
それから、新しい入れ歯がお口の中で馴染むまで使っていただき入れ歯の形を微調整していくという流れです。
患者様が入れ歯を作るにあたって、見た目・機能性など何を一番にするかによっても形が変わります。
例えば、とにかく噛める入れ歯にしてほしいとか、若いころの写真を持参し、その写真にそって入れ歯を作っていきたいという方、こけてしまった頬が気になるので頬のボリュームを出すために大きな入れ歯を作る方など様々です。
先日、これから入れ歯を作ろうという女性の患者様が、ご自分だけではいろいろと決められないのでと、娘さんに入れ歯を入れたところを一緒にチェックしてほしいと親子で一緒に来院された方がいらっしゃいました。
当人の患者様は見た目を重視したいと言い、一方娘さんは見た目が良くても噛めなければ意味が無いので機能性を重視したい、とにかくご飯を美味しく食べてもらえるようにしたいと、2人で対立してしまいました。
私としては健康のことも考えて娘さんの意見に賛成です。
でも、女性ですから見た目を気にするのもとてもよくわかります。
しかし、家族からすれば、大切な家族に美味しいごはんを沢山食べてもらって、健康で長生きしてもらいたいと思うのは当然のことです。
そして長い話し合いの結果、結局機能性を重視して噛める入れ歯を作っていきましょうという結論に至りました。
現在は作った入れ歯の調整に来て頂いています。
そして1日も早く入れ歯が完成し、ご家族と美味しい食事ができることをスタッフも心待ちにしています。
2014-11-10