こんにちは。今日はある患者様の入れ歯のお話を致します。
ある患者様は初めて当医院に来院された時、一本も歯が無い状態でした。
通常ですと、歯が無い方は入れ歯を入れているのですがこの患者様は入れ歯を使用されていませんでした。
お話を伺いますと、これまで何十年かの間に様々な歯科医院に通院して入れ歯を作ったそうなのですが、どれも今一つ気に入らず捨ててしまったそうなのです。そして、その結果として「歯のない状態」でずっと過ごしているとのことでした。
また、もう何年も歯の無い状態でいるため口元には縦シワができてしまい、それが非常に気になり外出を避けるようになってしまったそうなのです。更に、歯がない為お食事の際にはご家族の方が細かく刻んだ食べ物しか食べられないということでした。
そのせいか、初めて来院された時にはご本人様もどこか元気がなく、ご家族の方も不安そうにされていました。
その後この患者様は当医院で入れ歯を作っていくことになりました。しかし、患者様はシワができるだけ目立たなくなるような審美性のある義歯を希望されており、一方のご家族の方はとにかく食べられる入れ歯を、ということでした。
そして、ご家族の方とご本人様とスタッフがよく話し合った結果、まずは食べられることを優先した入れ歯を作ることとなりました。
しかし、いざ入れ歯を作り始めると、やはりご本人様は審美性を重要視されており、なかなか食べられる入れ歯に納得がいかない部分がありました。ところが、だんだんと調整をくり返すうちにご本人様も納得した入れ歯になっていきました。すると、お化粧をして来院するようになり、服装も以前よりオシャレに、そしてなによりよく笑う様に患者様が変わったのです！
スタッフの一人として、少しずつではありますが明るく変わってゆく患者様の姿をみる事が出来てすごく嬉しく感じています。
最近では審美的なことだけでなく、噛める入れ歯に関心を持って積極的に来院してくださる患者様。これからもっと笑顔を見せていただけたらと思っています！
2014-10-24
