歯周病治療

STEP1診査・診断(レントゲン撮影)

歯周病の治療方法

歯周病は1本の歯だけではなく、お口の中にある全ての歯を支えている歯周組織を破壊していく病気です。まずレントゲン撮影をし、歯槽骨(歯を支える顎の骨)が現在どの程度失われているか確認します。それから、歯周ポケットを測定し、歯周病の進行程度を全ての歯について調べていきます。

STEP2プラークコントロール

歯垢をプラークといいますが、その歯垢は、じつは菌のかたまりなのです。菌同士は食べもののカスをエサにして、集まって集落のようなものを作ります。それが歯垢です。細菌は大きく分けて2種類あります。酸素がないと生きられない好気性菌と、酸素を嫌う嫌気性菌です。歯周病菌は、後者の嫌気性菌なのです。歯周病菌は、酸素のない歯グキの奥のほうへ奥のほうへと入っていきます。
ですから患者さんは、歯や歯グキの表面を毎日歯ブラシを行っていただき、患者さんが歯磨きがしにくいような、歯周ポケットとよばれる歯グキのあいだを、我々専門家が、繊細な技術でていねいに時間をかけ、定期的にお掃除をしていくのです。

プラークコントロール

治療手順を説明します。
歯周病菌を徹底して取り除くため、非常に微細な粉末状のアミノ酸を噴霧状に吹き付けてプラークを除去する最新器械のエアフローマスターを使うことにより、無痛であると同時に治療時間の大幅な短縮を実現しました。
エアフローマスターは、定期検診時に、義歯を支えている歯のバイオフィルムやインプラント周囲の汚染をていねいに除去いたします。
今までは到達が困難だった部位への清掃アクセスが可能になり、お口を大きく開けられない患者様の負担を軽減し、義歯を支えているインプラントや歯面にマイルドな清掃が可能になりました。
また、デリケートな部位へのアプローチのため安全対策として、ノズル先端から根尖方向へは水だけ、側面からはパウダーとエアーが噴射されます。
歯面に沿って挿入できる軟質素材のペリオフローノズルは、いままで到達が困難だった舌側に傾斜している歯に、容易にアクセスでき、その上、感染、衛生面を考慮したディスポーザブルタイプです。
1回の定期検診では、90分程度時間をお取りし、デリケートな入れ歯を支えている歯やインプラントは、もちろんのこと口腔内全体のクリーニングも同時にていねいに行います。現在残っている歯にやさしく、患者様に快適なメンテナンスを3ヶ月に1回の定期検診をご提供いたします。

STEP3光殺菌(LAD)治療

第3ステップとして、歯周病菌を光殺菌することによって、歯周病の進行を食い止めます。光殺菌治療とは、LADはLight Activated Disinfectionの略で、 日本語では「光殺菌」と訳され、光感受性ジェルを細菌に浸透させて光で殺菌する安全で画期的な治療法です。
定期的メンテナンスに加えて光殺菌治療を行うと、「とどめの一撃」としての殺菌効果が期待されます。これまでの治療方法では除去しきれない細菌を死滅させ、治癒期間の短縮、感染の再発防止に大きく貢献します。

光殺菌治療の特徴として、細菌の細胞壁や細胞膜に特異的に浸透する光感受性ジェルを患部に浸透させ、LED照射を行うだけで治療中に痛みを伴いません。治療時間も、1~2分程度で、また、副作用もありませんので繰り返し治療が可能です。殺菌治療法として数年前から欧米を中心に、体に優しい安全な治療法としてこの光殺菌(LAD)治療が急速に普及しています。

光殺菌(LAD)治療
光殺菌装置 FotoSan630

STEP4抗菌治療

2,3の治療をおこなっても、病状の改善が認められず、レントゲン上でも骨吸収が認められるようになると、第4ステップとして抗菌剤の適用になります。抗生剤の長期投与は、耐性菌も懸念されるため、当院では慎重に投与します。抗菌剤投与には、メトロニダゾール、オルニダゾ-ル、アモキシシリンなどを投与します。 また、歯周病ポケット内への局所投与には、ペリオフィールを使用します。

STEP5β‐TCP AIR ABRASION

汚染物質が、機械的清掃、研磨、プラークコントロールの徹底、光殺菌剤治療、抗菌剤投与など、前述の2,3、4の治療を段階的におこなっても歯周病組織に著しい改善がみとめられず、レントゲン上でも骨吸収が認められるようになると、第5ステップとしてβ‐TCP AIR ABRASION治療になります。β‐TCPは、生体に親和しやすく、吸収性も高く、整形外科でも使用されている体に安全な骨補填材です。骨補填材に使用される程度の適度の硬度を有するβ‐TCPをパウダー状にし、歯面の頑固な石灰化物を含めた汚染物質に360°回転するヘッド部と小さくなった先端ノズルで的確に噴霧し、除染します。

β‐TCP AIR ABRASION

STEP6定期的なメインテナンス

定期的なメインテナンスイメージ

年をとったら、歯が悪くなるのは、当たり前の時代は、終わりました。
末永く多くのご自分の歯で、食事をおいしくいただくために、ちょっとだけ努力が必要です。

歯周病が治癒し、安定期に入った以降、定期的なメインテナンスは、必要です。細菌感染によって起こる歯周病やインプラント周囲炎は、細菌を除染しても、定期的なケアを怠れば、再度感染・発病してしまう可能性があります。日本でも、熊谷崇先生の調査によると、以下のグラフのようにメンテナンスをしっかり受けた方と受けなかった方とでは80歳になったときに約9本もの差がついているのです。皆さんは、80歳になったときに、何本、歯を残していたいですか?

歯周病は、ほとんどの方が、気づかないうちに侵されていることが多く、サイレント・ディジーズ(沈黙の病気)といわれ、生活習慣の病気といってもいいでしょう。大事な歯を1本でも残すため、早期発見早期治療に、3カ月に1度の定期検診をおすすめ致します。

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