第18回いたばし産業見本市に行って来ました
会場になった東板橋体育館では、板橋製品技術大賞表彰式が行われていました。その中で目を引いたのは、板橋産業連合会賞に輝いた、板橋理化工業の「超加速促進腐食試験機(STCT)の受賞プレゼンテンテーションでした。
車の部品の腐食試験に用いる試験材を人工的に腐食させる機械です。
驚いたことは、現行の試験法では、開発する部品・製品等の試験結果に必要な腐食試験材を作製するだけで２０００時間以上を有すること、その時間を半減させる試験機の開発でした。
従来の腐食試験機の内装材は、耐食性のある耐熱塩ビ材を使用していました、高温域(８５℃)の温度条件がありました。超加速促進試験機(SACT)は、開発装着内装材としてチタン材を使用することで大きくて改善されました。
工業界では、我々歯科の世界、とくに技工とは、違う、時間で開発が進められることを実感しました。
こんな話を群馬から、いらしている患者さんに話すと「うちで扱っている、スマートフォンなどのタッチパネルの耐久テストは、加速度試験で７００時間、約１０年を想定しているんですよ」と教えてくれました。
また、製鉄会社で構造設計をされた患者さんにも、同じように聞いてみると、「私が、設計にかかわった静岡の浜岡原発は、過去の安政東海地震(８．４)のプレート境界型の巨大地震を想定し、原子炉建屋は鉄筋コンクリートの壁を規則正しく配置した壁式の設計にすることで、地震に強い堅くてしっかりとした剛構造になっている」と教えてくれました。
患者さんも各々の分野のプロフェッショナルなのですね
歯科用のインプラントのメーカー保証は１０年です。
その後、チタンが生体内でどのように安定していくのでしょうか？
腐蝕は？耐久性は？耐震性は？
研究は、日々、続けられています。
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2015-02-27
