歯科医師によって、患者さんの顎堤に埋入されたインプラント体に被せられる人工の歯を「インプラント上部構造体」といいます。
インプラント上部構造体を長期間、良好な状態で患者さんに使っていただくためには、歯科医師だけではなく、インプラント上部構造体を製作する歯科技工士の熟練した技術とインプラントに関する豊富な知識が必要になります。
最近では、インプラント治療において、CTスキャンで得られたデータをもとにインプラント埋入のプランニングをおこなうことが、当たり前になりました。
歯科医師は、顎骨や軟組織の状態から、最適なインプラントの埋入位置をプランニングします。歯科技工士は、患者さんの口の中に適応するインプラント上部構造体の製作の立場から、歯科医師とコミ二ケーションを図ります。このことがインプラント上部構造体の設計に大きく影響を与えるのです。
綿密なプランニングされた、インプラント上部構造体は、見た目にも自然で、患者さんがご自分でも簡単に清掃することができる形態をしています。
また、長期間の使用にも耐えられる強度を有した構造体になります。
インプラント上部構造体の5年後、10年後のライフ・プランニングを考えたインプラント治療なのです。
2014-11-26