A. 入れ歯のメンテナンスには、患者さんが自宅でおこなうホームケアと歯科医院でおこなうプロフェショナルケアがあります。
ホームケアにはおもに夜間付け置き用の入れ歯洗浄剤を使用します。
入れ歯洗浄剤で洗浄する際は、40℃くらいのお湯に1錠を溶かし、入れ歯を浸け置き洗いします。超音波洗浄機を併せて使用すると、より効果的です。洗浄後は良くすすぎ、洗い流してください。また、外出時用のワンタッチタイプの入れ歯洗浄剤もあります。
約90秒間、義歯用ブラシ等を用いてブラッシングを行ってください。その後流水でしっかりすすいでください。泡によって義歯を手軽にすばやくブラッシングするワンプッシュタイプの義歯洗浄剤です。
義歯装着時のミントの香りによる爽快感、既存の歯磨剤を使った洗浄に比べて義歯材質を損傷させない等の安全性も大幅に向上しました。
漬けおきタイプではないので早めの効果があります。
総義歯の方にお勧めします。
部分入れ歯用の入れ歯洗浄剤もあります。
150mL程度のぬるま湯(約40℃)に、入れ歯洗浄剤を1錠入れます。
入れ歯全体を洗浄液に浸してください。
ふつうのヨゴレの洗浄は5分程度です。
一晩浸すことで、より高い洗浄効果が得られます。
洗浄液に浸した後に洗浄液を義歯用歯ブラシにつけて磨くと、より効果的です。
入れ歯に付着する汚れは口の中同様、食べかすや飲み物の残りかすから作られたプラーク(細菌)です。プラークはうがいでは取れません。流水下で入れ歯専用歯ブラシを使用して清掃してください。部分入れ歯はクラスプ(バネ、針金)やその周りには汚れが溜まりやすいので、忘れずに清掃してください。
洗浄後は入れ歯を水でよくすすいお使いください。
歯科医院でおこなうプロフェショナルケアは、ホームケアの歯磨きで取りきれない汚れを落とします。
歯科医院専用のプロフェショナルケア用入れ歯洗浄剤は、ホームケア用入れ歯洗浄剤よりも高い洗浄効果があります。
主成分は次亜塩素酸ナトリウムや酸などで、入れ歯にこびり付いたプラークなどの汚れを効率よく洗浄でき、洗浄剤にただ浸漬するだけではなく、趙音波洗浄を併用し、その洗浄効果は飛躍的に向上しています。
定期検診でチェックし、歯磨きで取りきれない汚れ、硬くなってしまった歯石を落とします。ほうっておくと、口臭だけでなく、歯周病が悪化してしまうことになります。
自分で削ると入れ歯に傷が付き更にプラークが付着しやすくなるますのでおやめください。
歯科医院にいってプロフェショナルケアで除去してもらうことは、入れ歯の寿命を延ばすことにもなりますので定期的検診をおすすめいたします。
2015-08-27