A.”オーバーデンチャー”にも種類はたくさんありますが、その中でもご自身の歯を低くして金属を被せ、マグネットの付いた入れ歯を上からすっぽり被せる”マグネットオーバーデンチャー”。
外した時の入れ歯の見た目は”総入れ歯”ですが、マグネットによる支えがあることで外れにくく、入れ歯のピンクの”床” の無駄な部分をはぶいて大きさを最小限にすることができる、とても機能性の高い入れ歯です。
ところが、たとえ、入れ歯で覆われていても、歯の周りには食べカス、汚れが付いてしまうので、歯周病になってしまうことがあります。
普段や食事中はご自身の歯は入れ歯に覆われています。
なので、
食べカスも付かない…
歯は汚れない…
歯を磨かなくても虫歯、歯周病にならない❔…
そのように思われている方もいらっしゃいます。
ところが、お口の中には絶えず唾液が流れています。
食事をすると、食べ物や咀嚼の刺激によってたくさんの唾液が出てきてお口の中の食べ物を喉に運ぶ手助けをします。
その際に、どんなにぴったりとした入れ歯でも内側に唾液や咀嚼中の食べ物がわずかに入り込んでしまうのです。
ですから、毎回の食事の後や寝る前に入れ歯を外してブラシで洗うという風にお手入れをしたうえで、お口の中のマグネットの土台として使っている歯もきちんと磨きましょう。
でないと、虫歯、歯周病になってしまいます。
一本用の、頭が小さい歯ブラシを使って歯の根元、歯と歯ぐきの境目を中心に一本ずつ丁寧にブラシを当ててみましょう。
意外と知らなかった方も多いのではないでしょうか?
大切な入れ歯の土台ですので、しっかりお手入れをして末永くマグネットオーバーデンチャーを使用しましょう。
2015-12-10